ピカソの有名な絵画に 「泣く女」というのがある。
大きな女性の横顔で 100種類以上のバリエーションがあるそうだ。
キュビズムの表現で女性の表情が 悲しみや苦悩を表現していて
抽象的だが 心に深い感情を抱かせてくれる。
色彩も 黄色や緑 青などを使い 嘆きの声が聞こえてくるようだ。
好みの絵である。
今日 外出している時に 泣いている人がいた。
子供が泣いているのかと あたりを見回したが 見当たらない。
しかし オイオイ大きな泣き声が聞こえてくるのだ。
道路の反対側に 買い物の荷物を持った女の人が 4~50代くらいに見えたが
その人が 泣いているのだ。
歩きながら 荷物を持ちながら オイオイなく姿は 初めてだ。
興味があるし わけも知りたいが そっと通り過ぎた。
むかしから そういう人に 弱みというか 好かれるタイプで
傍によって来る人が多く 処理が難しいのだ。
同情だけで 人にかかわると 責任が持てない。
それで なるたけ離れるようにしている。
買い物もあり 歩道をだいぶ歩いたが その人も大きな声で泣きながら
同じ道を歩いて行った。
お年よりも 心配顔をしながら そっとしていた。
何で泣いているのだろう。
そんなに悲しく 苦しく 孤独なのだろうか。
私も泣きたくなった。
しばらくバス停に待っていると 泣きやんだ女の人は
荷物をぶら下げながら 通り過ぎて行った。
気になるひと日になった。
人とのかかわりは 突然やってくるもので かかわらないように
注意していても つい声を掛けられたり 話をしたり
親切心でかかわったりすることがある。
性格にもよるが おせっかいなことも 自分では親切心だったり
優しさだと感じたりして かかわりを持ってしまう。
詐欺の横行する現代では 注意しながらかかわりを持つのは
なかなか難しい。
だから なるたけ人との関係を希薄にしようと思ってしまう。
すると 人助けはできなかったり 人のためになどと言えない。
むずかしい世の中になったものだと つくづく感じている。
泣く人もがいても 自分からは声を掛けなかったのは
自分の弱さでもあるが 今の自分はかかわりが怖いのだ。
2026・1・21

