むかしの事

日常

仕事から帰ると 遅い昼食を食べるのだが 今日はカレールーを入れた
チャーハンを作って食べた。
チャーハンは 時により チーズを入れたり 大根の葉を入れたり
ゴマや 椎茸など入れて 色んなものを作っている。
美味しいので たくさん作って たらふく食べる。
大好きなメニューなのだ。

まだ学生の頃 そう50年以上前の話だが 
夜遅く帰った叔母が 急にチャーハンを作ると言って 私にも作ってくれた。
その頃 母のいなかった私は 祖母や叔母と一緒に 田舎で暮らしていたのだが
いつも私には厳しい叔母が 勉強している私に声をかけ 美味しいものを作るというのは
結構不思議な感じだった。
しかし今でも忘れないのは それがすごく印象に残っていて
そのチャーハンの味が忘れられないからである。
その味とは コショウが効いているのか はたまた塩加減なのかはわからないが
すごくからかったのである。
こんなに辛いチャーハンがあるのかと思う位 辛く美味しかった。
量は少なくて もっと食べたかったが 叔母も食べたのでなくなっていた。

叔母は 華道の芸術家の様だった。
今考えると 激しい性格や 創作の意欲は 今考えても並外れており
当時 上野の美術館や デパートなどで 展覧会をやっている人だった。
叔母の話は またにするが いつも夜遅くまで仕事をしており
疲れていたのに 私にもチャーハンを作ってくれたのは うれしかったし
その味の辛さにも 心から満足している。
その思い出が 今も忘れられず 色んなチャーハンを作ったりして
叔母のことを思い出すのだ。
あの頃 叔母をもっと理解して 心を寄せられるような優しさが 自分にあったならと
今は 申し訳なく思っているが 反抗期の自分には人を思いやることが
出来なかったのだ。若気の至りが 心にズキズキと感じる。

思い出しながら チャーハンを作り食べて 楽しい時間にしていこう。

                               2025・4・11
  

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