今日は父のなくなった日 42年もたったが 命日だ。
本当はお墓参りに行きたかったが 都合がつかず 行かなかった。
連休中に行ってみたいと思う。
いい天気で 外を見降ろしていたら 真っ白い花の咲いている木がある。
今頃咲く木の花は 桜のほかに何だろうと思ったが 何の花かわからない。
葉もなく 白い花が 一面に咲いてすごくきれいだ。
知っている名前は ハクモクレン コブシ ユキヤナギ ツツジなどあるが
どれにも当てはまらない。
夫は 木に札がついているという。名前が書いてあるのだろう。
出かけたついでに 見に行ってもらった。
ハナミズキだという。
昔 近くの保育園に ミズキの赤い花が咲いていたが 白いのは珍しく感じた。
桜も葉になって 緑一面の中に 白い花が満開に咲く風景は 見ごたえがある。
父の命日に 白い花は最適だと思う。
心が和む色だ。
父のことを 今日はずーと思っていた。
色んな思い出がよみがえり あの時は こんな風に思っていたのかとか
父の面影が 場面場面で 浮かんでくる。
大切だったし 反発もしたし 会ったときに安心できる 大きな包容力のある人だった。
心配も掛けたし 怒られたこともあった。
小さい頃から母親がいなかった生活だったので 父は離れて暮らしていても 大好きだった。
手紙も書き 電話も掛けた。
遠い人であり 近い人でもあった。
父のことはまた話さなければいけないと思う。
今日は ここまでにしよう。
(2024・4・26)
この文章を書いてから また一年がたった。
明日は 父の43年祭の命日だ。
今日は神前にお参りし 父の大きな遺志を思い 在りし日の姿を偲んだ。
大きな歴史の中で 三島由紀夫の小説「奔馬」のなかにも 登場する人物でもあった。
社会を動かす人でもあったし 病気で亡くなったが 週刊誌にも取り上げられた。
父に影響を受けた人も 少なくないと思う。
父は 優しく一人娘の私を かわいがってくれたが 厳しい人でもあり
私がもっと大人だったなら 理解できたかもしれないが
何もわからずに生きていたので 社会のことも コミュニケーションや
楽しいことも知らずにいたので 父を理解するには幼過ぎた。
今でも 父の偉大さは 到底理解できない事のように思える。
夫の父とともに ひたすら日本のこと 国のことを思って働いた人であった。
私も年を取り 父より年上になったが 私の子供や孫を見たら
どんなふうに喜んでくれるのか 想像もつかない。
ただただ 父を慕って行くのみである。
2025・4・25