団体展を見る

絵のこと

友人二人から 公募展の案内状を頂いたので 今日は思い立って見に行った。
光風会と春陽展の展覧会があり どちらも関心を持っていた。
友人の作品を見ることと 各団体の絵画を たまには見たい。
朝早く家を出て 電車に乗り 乃木坂の国立美術館に行く。

光風会は 自分が会をやめるまでずっと30年以上 出品していた。
自分が出していると 人とのかかわりから 深く見ることができた。
毎年 100号以上の油絵を出品するだけで 結構時間を費やしていた。
先生とのつながりも大切にしていたが 現在は交流がない。
大好きな先生方が つぎつぎと先立たれたこともある。

久しぶりに行く乃木坂の国立美術館は 見に行く人が私のようにシニアが多かった。
開場すると たちまちにぎわっている。
まず春陽会の版画を見て 光風会に行った。

光風会は ゆっくり見たが たくさん出品されているのに 興味がある作品は少ない。
なぜか しっかり見て描いた写実画が あまりに多く 技術はすごいのだろうが
面白くないのだ。面白い作品を もっと見たいのに いつもと同じか 
模倣的な作品に 未だそうなのかと思う。
昨年も同じ気持ちで見たことを思い出す。
心惹かれる絵画に巡り合いたいと いつも願いながら鑑賞するが 
以前のようにワクワク感が薄れたのか これ!という作品が 私には少ないと感じる。
生意気だと言われそうだが 自分もその中にいたのだと改めて思う。
斬新なもの 新しく感じる物 何か引き付けてくれるもの そういう作品に
出会いたい。

春陽会は そういう作品もあったが 友人は版画だったので 版画を中心に見た。
友人の作品は 色彩が晴れやかで こんな色も出るのだと驚いた。
絵画も 柔らかい作品や力強いものがあり 工夫を凝らしているものも多くあった。

これからも 色んな作品を見に行くとともに 自分の作品にも生かし
研究し 納得できる作品を追求していきたい。

                            2025・4・19

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